笑い話
※リクエストありがとうございました。※前の話から少し時間が経っています。 そろそろ早瀬の検診をする時期だ。診療時間が終わり、彼の予定を尋ねようと姿を探していると、ちょうどこちらに近づいてくるところだった。「早瀬、次の検診なんだが」「あー、そ…
内緒話
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高校時代の同級生、早瀬が俺の働く歯科医院に偶然患者としてやってきたのが4ヶ月ほど前。もっと嫌がるかと思っていた彼は意外なことにおとなしく通院してきて、治療もとうに一段落しており、そろそろ次の検診をしようかという時期だった。 再会をきっか…
内緒話
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衛生士さんに紙エプロンをつけてもらい、ユニットに腰掛けて待っていると、後ろから歯科医のものらしき足音が聞こえてきた。このときの緊張感は何度経験しても嫌いだ。「こんにちは」と挨拶をしながら斜め後ろの椅子に腰掛けた気配がしてすぐに、歯科医はゴ…
内緒話
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日当たりの良い、無人の保健室はしんとしている。 痛い。 俺はさっきの体育祭の練習中、短距離走で擦りむいた膝を見つめる。短距離走で転けるなんて、皆が見てる前で恥ずかしかった。 消毒してもらって絆創膏でももらおうと保健室に来てはみたものの、そ…
内緒話
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「早瀬、足りるのかそれで」 昼休みの教室。隣の席に座った藤川の視線の先にあるのは、俺が両手で持っているメロンパン。さっき購買で買ってきたものだ。「足りる」 前歯で少しずつ齧るように食べていると、藤川は眉を顰めた。「またどっか痛いのか」「………
内緒話