笑い話 - 2/12

 そろそろ早瀬の検診をする時期だ。診療時間が終わり、彼の予定を尋ねようと姿を探していると、ちょうどこちらに近づいてくるところだった。

「早瀬、次の検診なんだが」
「あー、そろそろだよね」

 早瀬は急いでいる様子で、すでに着替え終わって鞄も持っている。今度の検診では久しぶりにデンタルも撮る予定だし、時間に余裕があるときのほうがいい。この様子では今日は無理だなと思いながら俺は尋ねた。

「明日はどうだ?」
「うーん……また俺からお願いするから、ちょっと待ってくれる?」

 その歯切れの悪さに一瞬違和感を抱いたものの、早瀬は友人も多いしいろいろと予定があるのだろうと俺はすぐに頷いた。

「ああ、構わない」
「ありがと。じゃあお疲れ様」

 いつものように笑って早瀬が入口のほうへ去っていく。俺も着替えて早めに帰るかとロッカーへ向かった。