好き、嫌い - 1/13

「一緒にカフェ巡りができる彼氏、ほしくない?」
 そう言って友達が紹介してくれた彼、風見陽太。会ってみたら、お互い趣味が合ってすぐに意気投合した。

 目鼻立ちのはっきりした顔に、チョコレート色の髪、長身でいつもジャケットを綺麗に着こなしている立ち姿。そんな大人っぽい雰囲気とは裏腹に、美味しいもの、特に甘いものを食べているときの彼はなんだか可愛い。幸せそうな表情を見ているとこちらまで笑顔になってしまう。だから、そんな大の甘党の彼が歯医者さんだなんて、付き合い始めたときは夢にも思わなかった。